立山・室堂平でじっと沈み行く夕陽に見入っていた。 静かで荘厳な太陽、時が止まっているようで、いつまでも見飽きることはない。 やがて太陽が彼方の山影の隠れ、空は濃い紫色に変わり、星が出番を待っていたかのように輝き出す… これは天才アーチスト、神による大自然を舞台にした宇宙一の演出だ! 誰のため? 何のため? たぶん私たちのため…、私たちを喜びに満たすため…? この舞台に登場するのは誰なのだろう… この地球上すべての生き物たち、そして主役は私達なのだろうか? こんなに素晴らしい演出があるのなら、もちろんこの舞台には、夢と感動を与えてくれるミュージカルのように、美しいメロディ、素晴らしい音楽がちりばめられているはず… 「立山」という舞台にふさわしいメロディとハーモニーが満ちあふれているに違いない。 それを見つけて多くの人に届けたいと願って僕はここにいる。 心の耳を澄ましてみよう。やっぱり聞こえるじゃないか、「立山」の歌が… しっかりとこのメロディを胸に刻んでおこう。山々が語り、雷鳥が楽しそうに、ちょっとはスキーに歌い、池と水面に映る白い雲がハーモニーを奏で、キラリ輝く残雪が控え目に味を添え、原生林が風の歌をそっとささやく… もっと逞しくなって欲しいと、時には厳しさを持って大自然は接してくることもあるけれど、同じように、いやそれ以上に、人々がもっともっと優しい心になって欲しい、愛し合ってほしいと願って、多くの恵を休むことなく与え続けてくれている。それらすべてに大いなるメッセージが添えられて… そのメッセージを出来る限り沢山受信し、音楽を通して皆さんと共有したい。 そんな願いと祈りを込めて、「立山・剣岳」のメロディをお届けします。
苫米地義久(ライナーノーツより)
1.立山・剣岳、雲上の楽園 4:42 2.シャクナゲの咲く室堂平を行く 4:18 3.風の歌う道 4:28 4.クロユリ咲く五色ヶ原を行く 3:14 5.残雪に輝く立山連峰に立つ 4:16 6.剣御前に咲くハクサンイチゲの花 3:41 7.雲の道を行く 5:11 8.遙か遠く槍ヶ岳・穂高連峰を望む 3:52 9.ミクリガ池に映る白い雲と立山連峰 3:57 10.野鳥の楽園、美女平の原生林を行く 4:18 11.夕陽に輝く剣岳・立山連峰 6:43 total time 48:50
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