緑がいっぱいの静かな静かな南の島。なんだか知らないけど、少し神秘的、心の奥底に何かを訴えかけてくる感動があって…
　心安らぐ緑の楽園。僕たちの心を静かに癒してくれる何かがある。
　人は大自然の恵みの中に生きているというのに、いま多くの人たちはそのことを忘れてしまっていつも目の前のこと、心配ごとばっかりのストレスの塊。
　空を見上げれば雲は流れ、鳥が遊ぶ。どこでもそんな自然を感じることができるはずなのにその余裕がない。空を見上げることを忘れてしまう‥でこんな決まりがあったら‥「人の渦の中で一生懸命働いている人は、毎年1回必ず緑に囲まれたこの島で一週間過ごしなさい。忘れていた大切なたくさんのことを思い出すよ。元気になるよ！」
　‥でもそんなことしたらこの島は人で一杯になっちゃって結局同じことか。やっぱり、まずは西表島の奏でる音楽を聴いて、滋れる自然を堪能してみてください。　

苫米地義久（ライナーノーツより）

　　音楽紀行シリーズ
　　 「西表島」